ねずみの安全な捕獲方法とおすすめアイテム

薬剤を使わずネズミを追い払うには、「どんな罠をどう使うか」が肝心です。ネズミは頭がよく、少しでも違和感があると罠を避けて通ります。

正しい設置場所と数、そして継続が成功の鍵。

ペットや子どもがいる家庭でも安全に実践できる捕獲方法を紹介します。

目次

安全な捕獲方法とおすすめアイテム

粘着シート(粘着板)

ホームセンターやネット通販で手に入る定番アイテムです。

捕獲器(トラップ)

バネ式(圧殺型)とカゴ式(生け捕り型)の2種類があります。

超音波装置

音は人間やペットにはほとんど聞こえないため、安全性が高いのが特徴。

・忌避剤(きひざい)

唐辛子・ハッカ油・ハーブなどの天然成分を使ったもの

ペットや子どもを守りながらネズミを減らすコツは、「触らせない・誤飲させない」を徹底すること。捕獲器やシートはペットの立ち入らない屋根裏や物置に限定し、日中に確認・交換を行いましょう。

安全を守りながら地道に続けることが、最も確実なネズミ対策になります。

粘着シートや捕獲器の正しい設置場所とコツ

ネズミ捕獲の成否は、「どこに、どう置くか」で決まります。粘着シートも捕獲器も、設置場所がズレているだけでまったく効果が出ないことがあります。

ネズミは視覚よりも嗅覚・触覚を頼りに移動するため、行動のクセを理解したうえで配置することがポイントです。

まず覚えておきたいのが、ネズミは壁に沿って走る習性があるということ。部屋の中央を横切ることはほぼありません。

そのため、粘着シートを置くなら壁際が基本。壁と並行にぴったりと貼り、ネズミが逃げ場をなくすように“一本道”を作ります。角や配管の根元、冷蔵庫の裏など、暗くて通り抜けやすいルートは特に狙い目です。

粘着シートを複数使う場合は、間隔を空けないこと。ネズミは驚くほど身軽で、10cmの隙間でも軽く跳び越えます。

10〜15枚を連続して並べ、壁沿いをぐるっと囲うように設置すると効果的です。途中で床が汚れていると粘着力が弱まるため、設置前に掃除をしておくとより確実です。

一方、捕獲器を使う場合は、通路の途中やエサ場の近くに置くのが理想です。糞やかじり跡がある場所は通り道の証拠。

そこにトラップを設置し、内部に香りの強いエサ(ピーナッツバター・干し魚・ナッツなど)を少量入れます。多すぎるとネズミが入り口でつまみ食いして逃げてしまうため注意。

さらに設置後のメンテナンスも重要です。粘着シートは1〜2週間でホコリを吸って効果が落ちます。捕獲器も定期的に確認し、何も入っていなくても位置を少しずつ変えて“警戒されない環境”を維持しましょう。

設置のコツを押さえるだけで、捕獲率は驚くほど上がります。ネズミは賢い相手ですが、彼らの習性を読めばこちらが一枚上手。焦らず、丁寧に罠を仕掛けていきましょう。

超音波・忌避剤の効果と使い方のポイント

毒を使わずにネズミを追い出す手段として人気が高いのが、超音波装置忌避剤(きひざい)です。

どちらも手軽に導入できるうえ、ペットや子どもに優しいのが魅力。ただし、正しく使わないと効果が薄れたり、ネズミが慣れてしまったりするので注意が必要です。

超音波装置はネズミが嫌う高周波(約20〜90kHz)を断続的に発することで、ストレスを与え、巣を放棄させる仕組みです。

人間には聞こえず、犬や猫などのペットにもほとんど影響がありません。設置のコツは「見通しのよい空間」に置くこと。家具や壁が多い場所では音波が遮られ、効果が弱まります。

1部屋につき1台を目安に、屋根裏・キッチン・物置など、ネズミの通り道や巣の近くに設置しましょう。

ただし、超音波だけでは根絶は難しいのも事実。数日で慣れてしまうネズミもおり、音の周波数を自動で変えるタイプを選ぶと持続性が高まります。ま

た、超音波を常時稼働させつつ、粘着シートや封鎖作業を併用するのが理想的です。

忌避剤は嗅覚を刺激して「ここにいたくない」と感じさせるタイプの製品で、唐辛子・ハッカ油・ハーブなどの天然成分を使ったものが主流です。

スプレー式なら通り道や巣穴の入口、エアコンダクトの周囲などに吹きかけます。固形タイプは置き型で、効果持続は約2〜4週間。ペットが誤って舐めても安全なものを選ぶことがポイントです。

生け捕り後の対応と衛生処理の手順

ネズミを捕まえた瞬間、多くの人が「どうしたらいいの!?」と戸惑います。生け捕りは殺すよりも心理的な抵抗が少ない反面、その後の処理を誤ると感染症や悪臭の原因になることもあります。

ここでは、安全かつ衛生的に対応するための手順を解説します。

まず大前提として、素手では触らないこと。ネズミの体や糞尿には、レプトスピラ菌やサルモネラ菌などの病原体が含まれている可能性があります。

捕獲器を扱うときは、厚手のゴム手袋を着用し、マスクも忘れずに。捕まえたネズミは興奮して噛みつくことがあるため、直接的な接触は厳禁です。

次に、処理の方法。自治体によっては、捕獲した野生動物を持ち込める衛生センターや保健所があります。最寄りの自治体に「ネズミを捕まえた」と連絡し、処理方法を確認するのが最も安全です。

もし自分で対応する場合は、ネズミを袋に入れて密閉し、可燃ゴミとして出す前に冷凍庫で一晩凍らせる方法もあります。凍結させることで菌の繁殖や臭いを防げます。

その後は、捕獲器や設置周辺の消毒。アルコール(濃度70%以上)または次亜塩素酸ナトリウムを薄めた液(家庭用漂白剤を水で50倍程度)で拭き取ります。

床や壁だけでなく、ネズミが通った可能性のある周辺も忘れずに。使用した手袋や新聞紙などは密封して処分します。

最後に換気をして、空気を入れ替えましょう。ネズミ臭や菌の粒子は空気中に残りやすいので、30分ほど窓を開けて空気を循環させると安心です。

生け捕り後の対応をきちんと行うことで、再感染や臭い残りを防ぐことができます。駆除は「捕まえる」だけで終わりではなく、「衛生を取り戻す」までが一連の作業です。

まとめ

重要なのは、忌避=退治ではないという事です。超音波や忌避剤は、追い払うための補助ツールであり、侵入口を塞がなければ再び戻ってきます。

つまり、これらは「封鎖」や「捕獲」と組み合わせて使わないと、効果が十分に得られません。

ネズミを怖がらせ追い出しながら、出入口を封じる連携プレーが何より大切です。

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