イタチを屋根裏に住み着かせないための対策法

夜、2階の天井裏から聞こえる足音や、軒先の外壁に爪で引っかいたような小さな傷跡。朝起きると、ベランダの手すりに黒い足跡がついている——。

「こんな高い場所まで、イタチって登るの?」そう思う方も多いのではないでしょうか。

実はイタチは、想像以上に“登る能力が高い動物”なんです。

屋根・壁・雨どい・配管など、ちょっとした足場さえあれば、軽々とよじ登ってしまいます。

この記事では、イタチが登ってこれない家にする、実践的な対策を詳しくご紹介します。

目次

イタチの身体能力について

身体能力が高くて、垂直に近い壁でも登れてしまうイタチ。しかも記憶力も良いので、一度登れたところは忘れないところも厄介です。

イタチはどこまで登ってこれるのか?

イタチは木登りが得意で、体の柔軟性と鋭い爪を生かして、2階建ての屋根やベランダにも簡単に到達できます。

実際に、庭の木やエアコンの配管を伝って2階へ登り、軒下や屋根のすき間から屋根裏に侵入するケースが多発しています。

壁の角・配管・雨どい・電線・室外機のホース木や塀から屋根へ渡るルート
などが足場として利用されやすいです。

イタチが登るのが得意

イタチは、ネズミやハクビシンと比べて特に高い身体能力を持っています。

イタチの能力

鋭い爪としなやかな足首

 イタチの爪は細長く、木の皮や壁面をしっかりと掴めます。
 また足首がよく回るため、逆さまの姿勢でもしっかりしがみつくことができます。

軽くて筋肉質な体

 体重はわずか1〜1.5kgと軽く、細身ながらも筋肉が発達しているため、垂直に近い壁でも登ることができます。

警戒心と記憶力の高さ

 一度登れたルートはしっかり覚えいて、次回以降も同じ経路で侵入します。一度でも登れたところは、再発するリスクが高いということです。

イタチが住み着くと起こる被害

  • 軒下や通風口の断熱材の損傷
  • 糞尿による悪臭・カビ・腐食
  • 夜間の足音・鳴き声による騒音被害
  • 電気配線の噛み切りによる漏電リスク

一度屋根裏に巣を作られると、糞尿が断熱材に染み込み、臭いや細菌が家全体に広がってしまいます。

放置するとリフォームが必要になるケースも少なくありません。

イタチを近づけないための効果的な対策

被害を防ぐための基本は、登ってこさせない・入らせない・居づらくするの3つの仕組みをつくることです。

外壁・雨どい・配管周辺をチェック

イタチが足がかりにできる場所を見つけたら、ネットや金網を巻き付けて、登れないように加工します。

特にエアコン配管や雨どいの接合部など、3cm程度の隙間でも通り抜けられるため、ステンレスネットで封鎖しましょう。

庭木や塀をカットして距離を取る

枝が屋根やベランダに触れていると、イタチが渡って登ってきます。
1〜2m以上の間隔を空けるように定期的に剪定を行いましょう。

登り口に忌避剤を設置する

登りそうな場所(配管の根元・軒下・屋根裏入口)に、木酢液やハッカ油などのイタチ忌避剤を設置すると効果的です。

イタチは強い臭いを嫌うため、「ここは危険だ」と認識しやすくなります。

夜間照明をつける

イタチは暗くて静かな環境を好むため、センサーライトを設置するだけでも寄りつきにくくなります。

6|自分での対策には限界があります

イタチは非常に警戒心が強く、一度屋根裏に巣を作られると、自力での追い出しは困難です。

また、鳥獣保護管理法により無許可で捕獲することは禁止されています。

誤った封鎖や追い出し方をすると、屋根裏に閉じ込めてしまい、死骸や異臭の原因になることもあります。

そのため、被害が広がっている場合は、専門業者による調査・駆除・封鎖施工を依頼するのが最も安全で確実です。

まとめ

イタチは思っている以上に身軽で、2階の屋根にも平気で登ります。だからこそ、被害を防ぐためには、登るってくる前に防ぐ意識が重要です。

  • 足場になりそうな場所を減らす
  • 忌避剤で嫌な環境をつくる
  • 確実に封鎖する

この3つを意識すれば、イタチが近づきにくい家に変わります。

ただし、すでに屋根裏に音や臭いがある場合は、グッズだけで解決しようとせず、専門家に相談するのが早道です。

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