あらいぐまを忌避剤で避ける方法

「夜中に物音がする」「庭の植木鉢が荒らされてる」――そういうとき、もしかしたらアライグマが関わっているかもしれません。


かわいい見た目に油断しがちですが、実は結構手ごわい相手です。家の中や屋根裏に入り込まれると、糞尿・騒音・建物被害などさまざまなトラブルを引き起こすことがあるからです。

目次

あらいぐまを臭いで遠ざける

アライグマを見かけたら要注意。そこでおすすめしたいのが、忌避剤(きひざい)という方法。これは、アライグマが苦手なにおいや刺激を使って、「この場所はイヤだな」と感じさせて遠ざけるアイテムです。


無理に捕まえるより、まず「来ないようにする」のが安心で現実的な対策になることが多いです。

とはいえ、忌避剤だけ使っておけば大丈夫、とは言い切れません。使い方や性質をしっかり知っておくことが大事です。

忌避剤って何?どういうしくみ?

忌避剤とは、アライグマが「嫌だ」と感じる成分を利用して、その場所から遠ざけさせる道具です。傷つけたり殺したりするわけじゃなく、心理的に「居づらい」と思わせて移動させるイメージです。

アライグマは刺激の強い匂いに敏感なので、以下のような成分を使った忌避剤が特に注目されています。

あらいぐまが嫌いなにおい
  • 唐辛子・カプサイシン系:辛み成分で「ムッ」と感じさせる

  • 木酢液:炭・竹炭を燃やしたときの煙由来の匂い成分

  • ハッカ油(ミント系):スーッとした清涼感の刺激

  • 動物の尿を模したもの(例:オオカミ臭):天敵の匂いを感じさせるもの

  • タール・硫黄・にんにく混合系:複合的な刺激を狙ったタイプ

ただし、これらの匂いは時間とともに薄くなるので、定期的な交換や補充が必要です。使ったまま放置すると、せっかくの効果もなくなってしまいます。

忌避剤だけじゃ足りない?知っておきたい注意点

忌避剤は便利ですが、万能ではありません。効果を出すためのポイントと、限界を押さえておくことが大事です。

注意すること内容実践のコツ
効果の持続性匂い成分は揮発したり雨風で流されたりする1〜2か月に1回は補充・交換する
風雨の影響雨がかかる場所だと成分が洗い流されやすい軒下や屋根がかかる場所に設置する
侵入口の封鎖が必要匂いだけで物理的な侵入を防げるわけではない金網や金属板で隙間を塞ぐ
安全性・周囲への配慮強い成分は人やペットへの影響も考える必要あり屋外に設置、触れさせない、説明書を守る
あくまで補助的な使い方をこれだけでずっと防げるわけではない忌避剤をメインではなく、複数対策と組み合わせる

忌避剤の選び方とおすすめ製品

実際に忌避剤を選ぶなら、形状・成分・設置場所といった条件を重視するといいです。以下は、現場で使いやすいポイントと、製品例も交えた案内です。

選ぶときに見るポイント

  1. 形状(固形・液体・シート型など)

  2. 持続期間(何日・何か月もつか)

  3. 成分内容(天然系か化学混合か、安全性はどうか)

  4. 屋外耐性(雨風にどれだけ耐えるか)

  5. 価格とコスパ

撃退アライグマ激臭シート」というシート型タイプは、強力なニオイを発するタイプとして人気があります。



また、唐辛子・ハッカ・木酢液など複数成分をブレンドした忌避剤もあります。

忌避剤+αで安心。複合対策が鍵

忌避剤だけに頼ると、やがて効果が薄れて再びアライグマが近づいてくる可能性があります。だからこそ、他の方法と組み合わせることが重要です。

  • 侵入口の封鎖

     家屋の隙間、換気口、屋根裏からの通路などを金網や金属板でしっかり塞ぎましょう。

  • エサになるものをなくす

     外に出してあるゴミ、生ゴミ、ペットフード、果実などをなるべく見せないように管理する。

  • 環境を「怖い場所」にする

     足場を悪くしたり、照明をつけたりして、アライグマが“安心して近寄れない”場所にする。

こうした手を同時に使うことで、忌避剤の効果が長持ちしやすくなります。

忌避剤が効かないケースでは専門業者を

忌避剤を使っても、「なかなか効果を感じない」「戻ってきてしまった」というケースは少なくありません。実際、忌避剤はあくまで補助・抑止策として位置づけられるべきとする見方もあります。

そうなると頼れるのは、専門の駆除業者です。現地調査、捕獲、清掃、侵入口封鎖など、総合的な対応をすべて任せられるという安心感があります。

また、法律の観点からも注意が必要で、アライグマは「特定外来生物」に分類されており、許可なく捕獲・殺傷することは法律違反になるケースがあります。

まとめ:まずは試しやすい忌避剤から対策をはじめてみる

アライグマは被害を起こす可能性があるので、早めの対策が肝心です。

忌避剤は使いやすく導入コストも低めなので、試しやすいですが、忌避剤だけでは限界があるので、侵入口封鎖などとの併用が必須です。

効果が感じられないときや被害が深刻なときは、プロの駆除業者を頼る選択も大切ですね。

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